PART5

「いや、お願い、許してぇ・・・」

しかし、後ろ手に手錠をかけられた奈美に抵抗は許されなかった。うつぶせになっていた奈美は男達に体を起こされる。

 そして、奈美にとって、言わば処刑台となる、大型の肘掛け椅子が持ち込まれてきた。男達が奈美を立たせ、その椅子にまず座らせる。全裸の体を隠すこともできずに椅子に座らせられたのだから、22歳の乙女に取ってはそれだけでも十分恥ずかしい格好だ。しかし、これから奈美は女として最も屈辱的な姿を全国に向けて晒さなければならない運命にあった。

 仲川もその光景を前にして絶句していた。

(奈美、さんざん苦労させられたけど、これからは仲川プロの奴隷としてせいぜい稼いでもらうからな)

とニヤリと笑う。事実は奈美のお陰でかなり儲けていたのだが、引退騒動や水着拒否で苦労したことばかりを思い出していた。

(水着拒否がこんな結果になるとは、気の毒なもんだ。)

 男達の手が両脚にかかった。ゆっくりとその脚を持ち上げていく。

「ヒィ、い、いやあーーーッ!」

ようやくM字開脚、の意味をうすうす悟った奈美が絶叫を上げて脚をばたつかせて抵抗した。しかし、やはり男達の力には到底かなわない。奈美の脚は拡げられながら、徐々に持ち上げられていき、その足首はついに完全に椅子の上まで来た。

 その結果、奈美は幼児がおしっこをさせられるときの格好をカメラの前にもろに晒すことになった。モニターにはこの上なく恥ずかしいその姿が容赦無く映し出されている。

「い、いやあ、こんなの! 見ないでぇ!」

固く眼をつぶっていやいやをするように首を振り続ける奈美。

 しかし、その言葉にお構いなく男達はロープで両方の足首をそれぞれ肘掛けに結びつけて固定した。超清純派女子大生アイドル、田村奈美の全裸M字開脚姿の完成だ。一旦、男達が奈美から離れた。しかし、手錠とロープで完全に固定された奈美はどうすることもできない。カメラが体の全てをアップにするに任せるしかなく、その結果は即座にモニターで確認させられることになる。今まで誰にも見せたことがない、いや、自分ですらよく見たことが無い恥ずかしい部分がこれでもか、と言わんばかりに次々とアップで鮮明に映し出される。

「こ、こんな、ひどい、ひどすぎるわ・・・」

奈美はついに泣き出してしまった。

「おいおい、泣いても駄目だぞ。最後まで約束を果たさなきゃな。奈美、何をお願いするか分かるなら、自分からお願いするんだ。周りの連中も奈美が自分で言うまで何もするなよ。」

犯人は趣向を変えて楽しむ事にしたようだ。

 しかし、そんな要求にすぐ応えられる奈美ではなかった。何を言うべきかは大体分かる。しかし、それは奈美にとって、とても口に出せる言葉ではなかった。

「どうした、奈美ちゃん。いつまでもそんあさましい格好を生中継のカメラの前に晒したままにしておくつもり? いい度胸だねー。素っ裸で脚広げた格好なんて、普通の女子大生じゃとても耐えられないだろうなー。ま、好きなだけその格好でいるんだな」

犯人が楽しそうにからかう。それは同時に、要求に従わなければいつまでも秘部を露出した格好のままで晒し者にするぞ、という脅迫でもあった。椅子に縛り付けられ、スタジオで助けてくれる者のいない奈美にとっては、選択の余地が全くないことを十分計算し尽くした言葉だ。

 奈美はあまりの仕打ちに再び絶句した。これ以上恥ずかしいことは無い、と思っていたが、それ以上の格好をこれからしなければならないのだ。そんな奈美に誰も助け船を出そうとはしなかった。奈美が更なる羞恥を味わうのを誰もが期待しているような雰囲気だった。

 その時、ADが一枚の紙を奈美に示した。そこには奈美のセリフが書いてあった。一瞬、その紙に目を落とした奈美だったが、すぐに首を振って目を背けた。

(だめ、絶対言えない、そんなこと・・・)

 その時、犯人の声が響いた。

「どうした奈美。やっぱりこっちもお前のその格好見飽きてきたぜ。さっさとしねぇと、ガキがどうなってもしらねぇぞ。」

と切り札を出してきた。

ADの紙にも『早く!』という言葉が追加された。

 奈美は自分の運命を恨みながらも、指示された言葉を口にせざるを得なかった。

「テレビをご覧の皆様、こ、これから、田村奈美の、オ、オ○ンコを、おっぴろげて、頂きますので、ど、どうか奥の奥まで、見て、やって下さい。」

死ぬほど恥ずかしいセリフを言わされ、奈美の頬は火を噴きそうな程真っ赤になっていた。その羞恥の表情がまたたまらない。

「よおし、じゃあ、奈美さんのご要望に応えてやんな」

スタジオに犯人の声が響くと同時に、男達が再び奈美の両脇に立った。

「じゃあ、行くぜ。」

一人がそう言って奈美の股間に手をやり、指でその秘裂を大きく広げた。奈美のサーモンピンクの襞が露出し、カメラもアップでそれを捕らえた。

「い、いやあー! ひ、ひどい! ひーっっっ!」

モニターに映ったあまりにも生々しい性器を見て、思わず奈美は再び絶叫してしまった。首を必死に振り、体をばたつかせた。自分でもよく見たことの無い、女性として最も他人に見せたくない、恥ずかしい部分が、今、全国に放映されてしまっている。新宿アルタの大画面にもこれが映っているなんて・・・奈美は気絶しかけた。

「何がひどいだよ。自分からお願いしたことじゃねーか。ま、いいや、約束通り2人解放してやるから、そのままでいろよ。」

犯人は呆れたような口調で言った。

 高橋が解放された人間の名を読み上げて、秘部を広げる男の手が放れるまでの数分間は、奈美に取って永遠にも等しく感じられた。何分間もの間、テレビカメラを通してであるにせよ、数千万人の眼前に秘部の奥を見せた女など、金輪際存在しないに違いない。その世界一恥ずかしい思いをしてしまったのが自分なのだ・・・

 しかし、解放されたのはやはり、例の母子以外の二人であった。ということは、最後に残されたのはその母子二人、ということになる。犯人はその二人だけを人質にして逃走する気なのだろう・・・私、今まで何をしていたんだろう・・・奈美はぼうっとした頭でそんなことを考えていた。

「お願い、ロープを解いて・・・」

奈美は眼をつぶりながら、力の無い声で男達に懇願した。

「そいつはちょっと待った。さて、最後の二人だが。」

犯人の笑いを含んだような声が響いた。

「奈美ちゃんがもうひと頑張りしてくれるんなら、解放してやってもいいぜ。」

 予想外の言葉に、思わず奈美は眼を開けた。途端に飛び込んできた、モニター上の自分のM字開脚姿に、慌てて眼を背ける。

(人質を全部解放して、どうやって逃げるつもり。それに、もうひと頑張りってどういうこと?)

奈美の頭は混乱した。

「どうせ逃げられそうに無いからさ、解放してやるさ。だけど、ただじゃない。その前にもう少し楽しませてくれよ。な、奈美ちゃん、そのままイッてみてくれよ。いやならこの二人を道連れに死ぬだけだけどな。また自分からお願いするのを忘れるなよ。」

犯人はどこまでも奈美を辱めることにしたようだった。

 スタジオには安堵の空気と、重苦しい空気、淫靡な期待の空気、の3つの雰囲気が入り交じっていた。これで事件解決、という安堵と、さらに奈美に辛い思いをさせなくてはならない、という哀れみの念と、どうせなら極限の羞恥に悶えて絶頂に達する奈美をじっくり見物したい、という淫靡な期待の3つだ。

 奈美は開脚姿を晒したまま、がたがたと震えた。犯人の言葉の意味は大体分かる。

(だけど、まさか、そんなこと・・・)

思い悩むが結果は分かりきっていた。拒否すればまた秘裂を拡げられたまま晒し者にされるに違いない。そして、子供を傷付けると脅されるのだ・・・ 結局、自分はどんな恥ずかしいことでも犯人の言うなりになるしかないのだ。

 気が付くと、ADがまた奈美に紙を示していた。一瞬言葉に詰まった奈美だが、やがてたどたどしい声でその文章を読み上げた。

「私、田村奈美はエッチなことにとても興味がありますが、まだイッたことがありません。どうか皆様、奈美のオッパイやオ○ンコをいじって、奈美に快感を味わわせて下さい。全国の皆様、奈美が気持ちよくなってイッちゃうシーンをじっくりとご覧くださいね。」

 素っ裸にされ、M字型に大開脚されて椅子に縛り付けられた清純な美女アイドルが、究極の恥辱に顔を真っ赤にしながらイカセて下さいとせがんでいる・・・そしてその姿は逐一全国にテレビ中継されている。それはあまりにも刺激的な状況だった。

「よし、奈美ちゃんにお願いされちゃしょうがねえよなー」

などと言いながら、再び男達が奈美の体に手を伸ばしてきた。その様子はどう見ても犯人に命令されていやいややっている、というものではなかった。

 何をされるのかとおののく奈美の様子を楽しそうに眺めながら、男の一人が右の胸を掴んだ。もう一人がすかさず左の胸を掴む。二人で息を合わせて揉みしだき始めた。

「あ、ああん、いやあ」

さっきも刺激されて快感の味を覚えつつある奈美の体はさっきよりも鋭敏に反応してしまい、奈美は図らずも喘ぎ声をあげてしまう。

「じゃ、こっちもいきますか。」

後の二人はかがみ込んで、奈美の下半身を責めることにした。一人が後ろに手を回してその尻を撫で回す。そして、最後の一人は奈美の秘裂を揉み始めた。意地悪くクリトリスを剥いてぴん、と弾く。

「ひ、ひぃっ! きゃー、だめ、そこ、やめてぇ、いやぁ!」

途端に奈美の悲鳴が高まった。敏感になっているクリトリスをいじられてはたまらない。

「え、そこってどこのこと? 名前をはっきり言ってくれないと分からないなあ。」

男はとぼけてクリトリスをさらに集中的に責めた。胸と尻を責める男達の手も激しさを増してきた。

 途端に奈美の体が快感にのたうち始めた。顔もすっかり上気し、上を向いて必死に喘いでいる。

「い、いやあっ! あ、ああん、だめ、だめーっ! やめて、ク、クリトリスはやめて下さい!」

ついに奈美は恥ずかしい部分の名前を口にしていた。

「クリトリスって、これのこと? ちょっとカメラさん、アップにしてよ。ほら、奈美、モニターで確認してくれよ。これか? それにしても、びしょびしょに濡れてるぞ。」

そう言って、もう一回弾く。モニターにはその様子がドアップで映し出された。確かに男が言うとおり、そこは透明な液体で濡れているのがよく分かった。

「ひ、ひいいーっ! そうです、そ、それです。」

奈美は自分のクリトリスと濡れた秘部がテレビ中継されているのを確認しながら叫んだ。(ひ、ひどい、こんなのあんまりよ!)

「え、ここ、駄目なの? じゃあ、こっちはいいのかな?」

そう言った男は中指を秘裂にずぶりと挿入した。すかさず抜き差しを始める。

「あ、ああっっ! だ、だめえーっ、そこも駄目ぇっ!」

奈美は首を振りながら絶叫した。かつて味わったことの無い感覚の連続に、奈美の官能は翻弄されっぱなしだ。自分がどうなってしまうか分からない恐怖に奈美は震えた。

「こっちも駄目なの? じゃあ、両方同時ならどうかな?」

勝手な解釈をした男は、中指の抜き差しを続けながら、親指と人差し指で起用にクリトリスをいじり始めた。二本の指で軽くつまんでさすり、時には弾いて刺激する。中指の方は、先を曲げて周囲に刺激を与えるようにする。また、後ろの男は奈美の肛門を刺激し始めていた。

 恥ずかしい4ヶ所の性感帯を同時に責められては、奈美はひとたまりもなかった。

「あ、い、いや、だめ、ああ~ん、ああっ!」

意味の無い声を発しながら、ひたすら快感に悶える姿をカメラの前に晒し、全国視聴者の奴隷化していく奈美だった。

 奈美が極限の羞恥と快感に悶え苦しむ姿を、仲川と美玲、松田は満足そうに好奇心丸出しで眺めていた。その表情には、犯罪に巻き込まれて過酷な運命を迎えている奈美に対する哀れみの心は微塵も感じられなかった。

「そろそろですか。」

「そろそろですな。」

男達二人は意味ありげな会話を交わした。

 

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